3人と1匹の日常とモノづくりブログ

興味のあるものをとりあえず動かしてみた、実装してみたシリーズをガンガン上げていきたいと思います。あくまでも自身の備忘録としてですが、誰かの助けになったらうれしいです。

研究留学ってどんなものなの? ~シンガポールで過ごした5ヶ月間~

 

昨日の記事に「シンガポールに留学していた」という話を書いたので、今回はシンガポールでの研究留学について書こうかと思います。

ここに記載されているものは、私自身の見解であり、必ずしも世間一般の考えと一致していない可能性があることを承知してください。

 

www.taketake-1222.work

研究留学とはなにか

 皆さん、研究留学と聞いて、どんなものなのか想像できるでしょうか

 

以下は私の解釈ですが、研究留学とは、自身の研究領域での研究活動を主の目的とするもので、世間一般で言われる語学留学とは趣旨が異なるものであると考えています。

 

語学留学と研究留学の違い

世間一般的に言われる留学は語学留学だと思います。これは、英語やドイツ語、中国語など留学先の公用語を学びに行くものですね。

実際に学校のカリキュラムに沿って語学を学習していくかと思います。

一方で、研究留学では、学校が提示したカリキュラムに則るのではなく、所属する研究室、研究所のルールに則り、そこで限られた期間、生活する、研究する留学だと私は考えています。

そのため、語学留学とは根本的に趣旨が異なることがわかるでしょうか。

ちなみに、語学留学は、学校の制度、国の制度など多くの留学手段がありますが、研究留学は、主に、研究室同士のつながりであったり、大学同士の研究協定のようなものがない限りは実現できません。(最近では国の制度でもできてきているようですが…)

 

私が研究留学を志したわけ

では、私がなぜ研究留学を志したのかについて書きます。

そもそも私は、留学には強い関心がありました。と、いうのも、異なる文化、環境での生活は自身を成長させることができるのではないかという興味があったからです。特に、英語力に全くの自信がなかった私が、社会人として、グローバルに活躍するにはこのような経験は必要不可欠であると感じていました。

語学留学をすることも考えたのですが、短期留学だと、語学の成長は感じることが困難である一方で、高額の学習費がかかってしまいます。また、長期では休学、留年を念頭に入れる必要があります。そのため、語学留学は断念しました。そんな中、研究室の先生,先輩から研究留学の話を聞きました。

5ヶ月間シンガポールの研究室に入り、研究することで給料をもらいながら学習ができるという制度でした。また、当時、研究の単位以外は取り終わっていたため、指導教員の先生が許可を出せば挑戦できるという状況でした。(指導教員には留学中の内容で論文を書くことで許可を頂けました)

そんなこんなで、とても運がよく、給料をもらいながら研究留学という当初の目的を達成することができました。

 

研究留学に必要な準備

もう一年半前のことなので、あまり覚えていませんが、覚えている範囲ですと、まずはCVを書き、留学先のラボの教員に提出、受領していただく必要があります。

もちろん、英語での記載が必要で私の場合は、研究内容、留学時にやりたい研究内容等を記載したと記憶しています。

また、VISAの申請が必要です。私の場合は給料が発生し、Research Assistantとしての採用になっていたので就労VISAを取得する必要がありました。給料が発生しない場合は就労VISAは必要ないかもしれませんが、長期滞在するのでどちらにしてもVISAはあったほうがいいかと思います。(VISAがあるとお得な場面も多かったのでもし短期間だとしてもVISAはあるといいかと思います)

VISAの申請には時間がかかるので注意が必要です。(私はこれが遅れてしまい、半年間の留学予定が5カ月に縮小してしまいました…)

あとは、宿泊先ですね。これもとても苦労しました。インターネットを利用していろいろ探しましたが、結局研究室の先輩や先生に手伝ってもらって、コネのある人の家(コモンルーム)を借りることができました。しかし、部屋を借りるためには銀行口座が必要で、口座を作るためにはVISAを発行する必要があるので、一度ホテルに1週間ほど宿泊し、その間にVISAを取得、口座開設、部屋の契約の確立という一通りの流れをしました。大体のオーナーが1年以上からで部屋を貸しているので、学生寮に入るか、ホテル暮らしになる覚悟が必要かもしれません。

 

実際に入国してからの手続き

上記にも記載しましたが、基本的にするべきことはVISAの発行、口座の開設、入居、LABへのあいさつ、セキュリティカードの発行あたりでしょうか。

私の場合はこの程度のことでも英語が不自由だったためとても苦労しました。

やはり英語の事前学習は重要ですね…

英語の学習に私が使用していたのは以下の本やツールです。

eigosapuri.jp

www.ted.com

新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編

新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編

  • 作者:花田徹也
  • 発売日: 2010/09/17
  • メディア: 単行本
 

 上記のモノは基本的にはTOEICのスコアを上げつつ英語慣れしようと思って買ったものなのですが、TEDはリスニングを鍛えるにはもってこいだと思うので、留学を考えている人はぜひやってほしいです。

初心者特急はとてもやさしいので、TOEIC400点とかの人向けですね。

 

 研究活動

ここまできて、やっと研究活動ができるようになりました。私の場合、入国してから1週間後くらいにやっと研究ができるようになりました。と、いっても研究内容の確認と、それに対するサーベイでさらに1か月くらいはかかった気がします。

私の留学先の指導教員は放任主義だったので、Phdのメンターがついてくださったのですが、その方の下で、サーベイ、基礎勉強をしていました。

やった内容、結果に関しては、ジャーナル論文に投稿するも実験不十分でリジェクトされてしまいました。実はこれに関しては、現在の在宅期間中にロボット作って実験しています。

なので、まだ公表されていないのであまり紹介できません…

所属したLABの紹介と大学の紹介だけして終えたいと思います。

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sutd

https://www.sutd.edu.sg/

こんな感じのところで研究していました。

https://epd.sutd.edu.sg/people/faculty/mohan-rajesh-elera

LABのホームページが見当たらなかったので、私の留学時の指導教員とその研究領域についての記載です。

 

やっていたことをざっくりというと、清掃用ロボットと観測用ロボットを用いたマルチロボットシステムの開発です。

これについては論文が出たらちゃんと報告をしようかと思います。

 

最後に

研究留学でも語学留学でも行くかどうかを決めるのは結局自分自身です。

行動を起こせる人が、やりたいことを実現できます。なので、どうしても留学をしたいのであれば、アルバイトなり、奨学金なり、国の給付制度なり何でも使って挑戦するべきだと思いますし、そのような人を私は心より応援いたします。

わたしもまだまだ若輩者ですが、少しずつでも成長していくことができたらと思っています。

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